【痛風・結石の合併】入院3(PNL) 〜手術明け、意外と立てます

点滴

左腕から点滴の管、胸と脇から心電図モニターの線が3本、尿道カテーテル、そして背中の左の腎臓あたりから管が生えています。全部左へ向けて何かとつながっているみたい。寝返り打ってもいいのでしょうか?これでは絶対何かの線をふんづけるでしょう。

モニターはつけっぱなし。手術後はそうしてチェックするのでしょう。看護師さんが定期的に来てくださっているようです。1時間ごとぐらい?その間少しずつ眠ります。

体の中では大きい痛みは治まったのですが、小さい鈍い痛みが残ります。痛みに波があります。動くと背中の傷がベッドに当たって痛みます。さらに尿道カテーテルが膀胱の中でつんつん触って違和感というか、苦痛といえば少々苦痛です。寝返りが打てないので腰が痛くてこれもつらい。看護師さんがクッションを背中に入れてくださり、体の左を少し浮かせます。少し楽に。

寝返りを打っていいものか看護師さんに聞くと、体から生えてる線は長さに余裕があるそうなので、大丈夫なようです。なので右を下にしようと動いてみます。背中の傷が痛まないようにと気をつけて動きますが、そうすると体にうまく力が入りません。妙なものです。寝返りって難しい。傷の痛みを少し我慢して、とうとう寝返ることができました。


看護師さんは一晩お世話してくださり、とても助かりました。感謝です。わがまま言ってすみません。医師はじめ関係者の皆様ありがとうございます。おかげでまだ生きてます。


7:45 朝食が普通に出ます。動けないのでベッドを起こしてもらいます。電動です。これは便利。ひとつ欲しい。36時間ぶりの食事。そういえば唇が切れています。麻酔の挿管チューブのせいでしょう。パンがふかふかでおいしいです。完食。

8:30 回診。今回の手術は2回に分けて行う、と言われていましたが、昨日の手術で結石を全部取り除くことができたとのこと。へえ。得した気分です。医師としては何かするときには「だいたい悪い場合の方を言う」そうで、そりゃまあそうですね。「1度で治りますから!」と言っておいて2度も3度も手術するより「5回はかかるから」と脅しておいて1度で済む方が患者の不満は少ないでしょうから。これで2週間→約1週間の入院に短縮。

心電図モニターの線を外します。一晩ご苦労様でした。ガラガラ声もほぼ治っています。尿道カテーテルを、せえので引き抜きます。ちゅるん。おぅふと変な声が出ます。手術着とふんどしのようなものを履いていたのを脱いで、自分で立ってみます。意外と立てました。立てる、立てないは意識、気合いの問題だと知ります。いや、もともと体に負担の少ない手術だったのでしょう。大げさなことを言ってはいけません。温かいおしぼりを借りて体をふいて着替えます。


背中の管は左の腎臓に直接つながっているようで、腎臓で作られた尿がその管を通って直に外に出ています。自分で制御はできません。タレナガシです。血が混じって真っ赤です。気持ち悪いです。背中の管は緑色で細く、腰のあたりまで伸びてそこから透明ビニールの管に接続しています。こちらは少し太くて直径1cmくらい?でしょうか。出てくる血混じりの尿はその管を通り、夜寝ている間は何かプラスチックの容器に溜められていたようですが、立って歩くために管をビニールバッグにつなげ替えます。バッグは点滴を吊り下げる玉コロ付きの台=点滴台の下の方に引っ掛けて、一緒に動けるようにしてくださいます。バッグに溜まった尿は、看護師さんが回収してくださいます。申し訳ありません。そのつど量を測り、尿がちゃんと作られているか腎臓の仕事量を見るようです。

一方、背中の管から出なかった残りの尿と、右の腎臓で作られた尿は、普通に尿管→膀胱→尿道を通って排泄されます。こっちも血が混じって真っ赤ですが、その量も記録していきます。これは自分でメモリのついた紙コップで計ります。血の出具合、尿の量など左右の腎臓機能の比較チェックみたいなことだったと思います。

尿を測る最初は、石が出ているかもチェックします。手術で石は砕かれて取り除かれているのですが、細かく砕けた石は残っているらしく、それが尿と一緒に出てくるそうです。
実際チェックしてみます。まず紙コップで尿を受けて、漉し器(茶漉しですね…)にあけて石があるかを確認します。が、あけてみると何もありません。あれ?と紙コップのほうを見るとそちらにありました。砂粒状の石。小さくとも石は尿より重いみたいです。量にして…耳かき1〜2杯くらい?看護師さん経由で医師に確認してもらい、出ているのが解ったらそれでOKのようでした。もういちど漉して取れとは言われなかったので。砂粒状の石はその後2〜3回くらいは目立っていましたが、その後なくなりました。どうでもいいけどこの砂つぶ、背中の管からも出ているのでしょうか?
排尿するとき石や小さい血のかたまりみたいなのが一緒に出てきます。ちょっとした痛みと抵抗感があります。ステントを入れたときもそうでしたが、じきに治まるとは思います。


水分を摂るように言われます。目標1日2L。尿をどんどん作った方がいいとのことで、腎臓内で血が固まるのも防げるそうです。案外大変です。


12:00 昼食。ご飯が多いけど完食。ですが、しばらくして気持ち悪くなる。食べ過ぎでしょうか?少し寝ます。

13:30 目覚める。気分はましに。医師とすれ違ったので気持ち悪くなった旨伝えると、腸は触ってないので関係ないと言われ、それもそうかと納得。

14:00 レントゲン。点滴台を押してそこへ向かいます。昨日の成果の確認でしょうか。帰りに売店に寄って週刊新潮と水(2L)を買います。

15:45 検温、血圧。

17:20 医師からの説明。当初左の腎臓は機能が落ちているかと思われていたが、尿量を見る限りまともに動いているようである。経過を見ながら4日後くらいには背中の管を抜くことになりそう。

17:40 夕食。意地でも完食。気持ち悪くなるかどうか…なりませんでした。

19:20 検温、血圧、酸素の量計測。微熱あり。

22:00 点滴のバッグをはずします。腕に針は刺さったままですが、ちょっと開放感。でも背中の管は付いているので、点滴台は連れて歩いてあげないといけません。
そして消灯。手術前の緊張からは、確かに解放されています。今日は眠れると思いますが、背中の傷がベッドに当たるとその瞬間は痛いので、力の入れどころを考えながら横になります。