【痛風・結石の合併】入院2(PNL) 〜手術当日・経皮的結石除去術。寝てたら終わってた

手術室

よく眠れませんでした。

今日手術です。経皮的結石除去術=PNL。食事はできません。食べると麻酔中に胃の中のものが逆流して肺に入る誤嚥(ごえん)ということがおきるらしいです。水もAM11:00まで。お腹も減るだろうし、緊張するし、早く始まって欲しいのですが、開始は夕方16:00頃になるそうです。私の前の手術に時間がかかるから、ということで。


7:30 検温、血圧測定。昨日から定期的に何度か測ってもらってます。

9:30 浣腸。でかい。イチジクじゃない。出ましたが、なんとなく残っているような感じがして、もう一度することに。

10:30 検温、血圧。

10:45 アルジネード ウォーターというものを飲みます。市販されてないもの?ヤクルトミルミルくらいの大きさの紙パックを2本。元気成分アルギニン配合と書いてあります。スポーツドリンクみたいな味。以降水を飲むこと禁止。

11:15 医師が来て点滴用の針を左腕に刺します。血管をキュッキュッと探りながら、さすがうまいもんです。ここから麻酔の薬が入れられるようです。


余談ですが…注射される時「痛くないですか?」と看護師さんに聞かれることありますよね?「いや、刺してんだから痛えよ!」と思うのですが、そもそもその質問は「針を刺した以上と思われる極端な痛みはあるか」の意味なんですね。ようやく気付きました。注射針で痛いとわめいていたら注射するのに麻酔の注射をしなければなりません。今まではどう答えたら良いのか解らなかったのですが、今後「痛くないですか?」の問いには「(痛いけど)大丈夫です」と答えることにします。私のようにビビリで痛がりの方は気を付けましょう。


12:00 点滴バッグをつけます。「ソルアセトF 酢酸リンゲル液」とあります。水が飲めないので、水分を取るためだそうです。


午前中の病棟は、食事の配膳があったり、清掃があったり、新たな入院患者さんが来られたり、看護師さんもパタパタ駆け足で、大きい声も飛び交います。それなりに活気があって忙しそうです。病棟ってもう少し陰気な、静かなイメージがありましたが、そうばかりでもないようです。


みなさんが「(手術が)遅くなってスミマセンねえ」とおっしゃってくださいます。いえいえ全然、と鷹揚に振舞ってみせますが内心ビクビクです。早く始めてください。


13:00 2度目の浣腸。さらにでました。でもなぜ浣腸?手術中に出てくるのか?それとも翌日動けないだろうからあらかじめ出しておくのか?

15:00 検温、血圧。左腕に「ひだり」と書かれたリストバンドをつけます。左右の腎臓を間違えないためで、手術の直前にも口頭で確認されるとのこと。

15:50 手術着に着替えて「コンプリネット プロ」というきつめのストッキングみたいのを履きます。白です。全身麻酔をするとエコノミークラス症候群みたいに足に血栓が詰まることがあって、それを防ぐためだそうです。なおかつ手術中はマッサージ器みたいなもので足をもみもみするそう。

16:45 病室を出て手術室へ向かいます。徒歩です。緊張します。おかげで空腹も感じません。ありがたいことです。
看護師さんの先導で、てくてく歩きます。手術室の前に着くと看護師さんは壁の下をパコンと蹴っ飛ばします。すると扉がサッと開いて中へ入ります。そこは手術室のひとつ前の部屋でしたが、広い。ぽつんと座らされて、なんだかSF映画みたい。布の帽子を渡されて、かぶります。手術室担当の方(助手さん?)に手術する場所を聞かれ、ええと何だったかなと思いながら左の…腎臓と答えます。正解です。

では、と連れられて手術室へ向かいます。屠殺場へ引きずられる家畜の気持ち…とはちょっと違いますね。殺されるわけではありません。助けてもらう方です。手術室がたくさん並んでて全部使用中。商売繁盛です。ここでもお待たせしましたと言われて患者は客なのだなあと実感します。ただバカみたいに待ってただけですと答えますが、それは本当のことです。

さて、手術室に入ります。明るいです。音楽かかってます。でも怖いです。ここに寝ろと言われて手術台に上がります。心電図?用なのか体にペタペタ吸盤みたいなのを貼り付けられます。冷たいです。体の上に布をファサッと掛けられます。あったか〜い。あらかじめ温めてあったそう。さらにもう一枚保温用のシートと、足元から温風が送られます。麻酔が寒いのは本当らしいです。ここで横になったまま手術着を脱がされます。先に脱がせておけばいいのに。患者によっては嫌がる人もいるのでしょう。モニターがピッピッと音を出します。「緊張してます?」と問われて「ええとても!」と答えます。モニターの心拍数でわかるのでしょう。ウソ発見器みたい。両腕になにやら取り付けられているようですが、もうわかりません。何人かに(2、3人?)に囲まれて怖かったので「怖いです!」と訴えると笑われました。
周りが白っぽく感じるのは緊張でアタマが吹っ飛んでいるからだけではないでしょう。実際すごく明るいのです。まさに晴れ舞台。お医者さんの。患者は小道具ですね。

麻酔医さんが夢を見たかと聞きます。見たような気もするのですが記憶に残ってないので「見ませんでした」と答えると麻酔医さん、笑ってました。残念。しかしこの声のかすれ具合は何事だ。
タイムスリップの感覚…とは違いますね。体はだるく、頭もぼうっとしてそれなりにダメージがあり、手術が行われたことが認識できるので、そのまま時空を飛び越えた感覚はないのです。残念。
痛みがないかを聞かれます。尿道に突っ込んであるカテーテルに違和感があり、妙な尿意のようなものを感じるので、それを伝えたかったのですが、頭は回らないし声は出ないしで、結局「おしっこがしたい」と、ものすごくはしょって答えてしまいました。いや、管がつながってるから大丈夫ですよ〜とややあきれられます。

21:00 ベッドをガラガラ転がして病室へ戻ります。天井が流れていくのを見ていると、ちょっと酔いそうになります。

寒い。室温24℃はあるはずなのに、ガタガタ震えます。麻酔が寒いは本当でした。看護師さんが電気毛布を肩まで掛けてくださる。ありがたい。

手術したあたりが鈍く重く痛み、看護師さんに訴えると点滴に鎮痛剤を加えてくださった。楽になる。ありがとうございます。

酸素マスクをはずしてもらいます。効いてるのかどうかわからないし、なんだか邪魔だったので。逆に苦しいです。

しばらく(1〜2時間くらい?)すると体温も上がり、電気毛布が暑くなってはずしてもらいました。わがまま言ってすみません。