痛風・高尿酸血症の治療〜痛風発作が起こった時に使う薬

ナイキサン
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痛風発作時は病院で診察を受け、薬物治療を行う

痛風の発作で激痛が起こったら、必ず病院へ行きましょう。受診する科は、

◎内科であれば…
・痛風外来
・膠原(こうげん)病・リウマチ内科
・内分泌代謝内科
・腎臓内科
◎外科であれば…
・整形外科

となります。そこで医師の診断を受けて、痛風ということが確定すれば指示に従って薬物治療を行います。

痛風発作時の薬物治療

非ステロイド抗炎症薬(NSAID=エヌセイド)

痛風発作時には、その強い痛みを取り除くための薬物治療を行います。使用するのは「非ステロイド抗炎症薬(NSAID=エヌセイド)」です。炎症を起こすプロスタグランジンという物質の産生を抑えます。これを痛風発作のピーク時、短期間に限って大量に服用します。これをNSAIDパルス療法といいます。
薬には何種類かありますが、例えば「ナプロキセン(商品名ナイキサン)」であれば1回300mgを3時間ごとに1日3回服用します。それでも激痛が治まらない場合は、24時間の間隔をあけてもう一度、同じく1回300mgを3時間ごとに1日3回服用します。ほとんどの場合これで痛みは治まります。
激痛が治まったあとも日常生活に支障をきたすほどの痛みが持続するなら、炎症が治まるまで1〜2週間をめどに常用量を服用します。

副作用など注意点

この非ステロイド抗炎症薬には胃腸障害や腎障害などの副作用があります。そのため胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腎機能が低下している人は使用できない場合があります。血を固まりにくくする「ワルファリン」を服用中の人も使用できません。
NSAIDパルス療法を行う場合、多量の薬品を短期間に使うため副作用が起こる確率が高くなります。そのため胃腸障害を起こさないように抗潰瘍薬などを併用します。

※〔他の副作用…発疹・かゆみ・むくみ・頭痛・肝機能の低下など〕

一般名商品名用法・用量
ナプロキセンナイキサン初回400〜600mg、その後1回200mgを1日3回または300mgを3時間ごとに3回まで服用
インドメタシンインダシン、インテバンSPなど1回25mgを1日2回または1回37.5mgを1日2回服用
オキサプロジンアルボ常用量1日400mg 最高量1日600mg服用
プラノプロフェンニフラン・プラノプロフェン錠など1回150〜225mgを1日3回、翌日から1回75mgを1日3回

副腎皮質ステロイド薬

非ステロイド抗炎症薬を使用できない場合、使用しても効果が得られない場合、痛風発作が複数の関節に発症した場合は「副腎皮質ステロイド薬」を使用します。これは非ステロイド抗炎症薬より効果が強く、副作用もまた強くなります。

主な副作用

感染症の悪化・糖尿病の誘発・膵炎・骨粗しょう症・緑内障・血栓症など。

一般名用法・用量
プレドニゾロン15〜30mgを服用。1週間ごとに1/3ずつ減量し3週間で中止
プレドニゾロンコハク酸
エステルナトリウム
1回4〜30mgを関節腔内に注射
デキサメタゾンリン酸
エステルナトリウム
1回0.66mg〜4.1mgを関節腔内に注射
デキサメタゾンメタスルホ
安息香酸エステルナトリウム
1回1〜5mgを関節腔内に注射
ベタメタゾンリン酸
エステルナトリウム
1回1〜5mgを関節腔内に注射
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