【痛風・結石の合併】入院1(PNL) 〜初日・いろんな人からの説明と質問を受ける

病棟の廊下

入院受付

9:30 昨日まとめた荷物を持って病院へ。初めての入院です。入院受付へ行くと、やけに混雑してます。商売繁盛で何よりです。
受付をすませると次に薬剤師さんから服用中の薬がないか訊かれて、ないと答えます。痛風の薬は結石が終わってからなので、まだ何もないのです。
なら病棟へ行けと言われて試しに階段で上がってみます。きっとしばらく階段を昇り降りできないだろうから。やや疲れます。

病棟にて

病棟へ着くと、格好を見て入院患者とわかるのか声を掛けられて、その階の説明を受けます。トイレ、浴室、流し、非常階段、談話室、コインランドリーなど案内して下さいます。身長、体重、血圧を測って病室へ。
病室は6人部屋。それぞれカーテンで仕切られています。思いのほか広い。ベッドの頭の上の壁についている、酸素などの取り入れ口?がレトロでなかなか渋い。テレビ(液晶)はテレビカードが必要。1枚千円也。テレビ台、小さな冷蔵庫、服を下げるロッカー、棚などが一体になっている病室用家具の引き出しを開けると、小さい貴重品入れが付いています。意外と盗難が多いらしく、現金などはできるだけ持つなとのこと。でも荷物を置くスペースも多いし、快適に過ごせそうです。

次に担当看護師さんが来られて、いろいろ説明とか質問とか。
看護師さんはなんでも言ってくれと仰ってくださるが、それもなんだか申し訳ないですよね。名前とバーコードの入ったリストバンドを左手首につけます。これでいろいろ識別?するのだそうです。
入院と診療の計画書というモノがあって、看護師さんから書面で渡されましたがなかなか細かいです。入院生活の注意点がA4で4枚ほど。看護師さんが行うケアや、患者自身が気をつけることなどが3枚ほど。手術での注意点が5枚ほど。ちゃんと読みます。

麻酔医からの説明

11:30 麻酔医さんからの説明です。今回の手術=経皮的結石除去術(PNL)では全身麻酔を行います。今回のは痛みの少ない手術らしいですが、ビビリで痛がりの私は信用していません。
ひととおり麻酔の方法や流れ、手術が終わったときどうなっているか、リスクについてなどの説明を受けます。細かくは覚えていませんが、麻酔中は人工呼吸のために「挿管チューブ」を口から入れるので唇が切れる、目覚めたら寒くてブルッとする、は憶えています。寒いってことは冬眠してるようなものなのかしら?
あと挿管チューブのせいで入れ歯や差し歯がはずれて無くなったりするらしいです。歯が折れたりすることも。いろいろあるモンです。
手術っていうのは、麻酔が効いて、寝て起きたら終わってるそう。え?いつの間に?と驚くらしいです。この感覚はちょっと体験してみたい。きっとタイムスリップみたいな感覚なのでしょう。
最後に同意書にサインします。

質問(確認)責め

手術前の確認で、何人かの方へ質問に答えました。だいたい同じようなことを聞かれます。朝から数えて

・入院受付の方
・薬剤師さん
・看護師さん
・別の薬剤師さん
・麻酔医さん
・別の麻酔医さん
・手術室担当の看護師さん

に、だいたい

・服用中の薬
・アレルギー
・別の病気にかかっていないか
・風邪をひいていないか
・じっとしてても痛むところはあるか
・体に傷はないか
・関節で痛むところはないか、肩は上がるか
・視力
・ふらつき、立ちくらみ
・指先、足先の痺れ
・入れ歯、差し歯
・メガネ、コンタクト
・健康食、サプリメント
・血液がサラサラになる薬
・アルコール消毒のかぶれ
・過去手術を受けたことがあるか
・輸血を受けたことがあるか
・全身麻酔は初めてか

といったことを繰り返し聞かれます。誰に何を聞かれたかはもうわかりません。一度で終わらせないのはタテ割り行政なのかチェックを何重にもする安全機構なのか。

昼メシ

間に昼メシが出ます。その日の昼からもう出るんですね。病院食というやつです。病院で出るメシは味がしなくてマズいと聞いていましたが、そんなことありません!ぜんぜんおいしくて驚きです。でもちょっとご飯が多いです。食べた量のチェックシートがあるので残さず食べます。目指せパーフェクト。
ちなみに箸とスプーンは持ち込み持参です。細かい経費削減でしょうか?それはいいことです。それともどこの病院でもやっている入院の常識なのでしょうか?

レントゲン撮影

レントゲン撮影を行います。手術前の最終確認といったところでしょうか。レントゲン撮ってみたらアラ不思議、石がなくなってましたよ!ってならないかなあとボンヤリ考えますが、なるわけありません。

お風呂

入浴は男女隔日で、今日は男の日だそうです。順番と時間は看護師さんに従います。
浴室は家庭の風呂場より少し大きいくらいでしょうか。たぶん介助が必要な方もいらっしゃるでしょうから、洗い場に3人くらい入れる余裕はありそうです。
入浴時間は30分。手術後は当分入れないはずなので、ゴシゴシ洗っておきます。

イベントが多い1日でした

入院したらすることがなくて、ヒマでヒマで仕方がないだろうと思っていましたが、初日に関しては案外イベントが多くて時間を持て余すということはありませんでした。もちろん全て受け身で、黙って座っていたら向こうから何かがやってきてくれる、てな感じです。ただの入院患者である以上、能動的になりようもないのですが。

あと、気付いたことなど。

◎看護師さんからもらった書類の中に、手術後の状態を示す絵がありました。それによると酸素マスク、左腕に点滴、胸と脇に心電図モニター、おしっこするのに尿道カテーテル、とありました。ヒモだらけです。

◎手術後は痛風がおこりやすくなる、ということを思い出しました。もし今回あんな激痛に襲われたら最悪です。その時はどうすればいいでしょうか?と看護師さんに聞いてみると、なってからの対応だ、と言われました。そりゃそうだ。

◎麻酔中に夢を見るのかを聞いてみたところ、やはり見る人見ない人、それぞれだと。見る人は、白いモヤモヤにふわふわしている、みたいなのがわりと多いらしく、それは臨死体験?…いやちょっと出来過ぎですね。ほかには一生懸命仕事してたり、子供と遊んでたりと、つまり普通の夢と変わらないのかもしれません。自分の時はどうなるのか?楽しみにしておきます。

◎手術室に入る患者は皆一様に緊張するものらしいです。そりゃあそうでしょう。私はすでにビクビクで緊張してますし。 …え?ビビりすぎですか?
看護師さんは私のビビり具合を見て取って、ちょっとでも安心させようとしてくださったのでしょう。みんなそうなんですから!って。
でも、初めての手術で怖くない人がいるのでしょうか?聞いておけばよかった。

消灯

眠れない時は眠剤とやらをもらえるので、飲んだことがないのでちょっと試したかったのですが、必要なければ極力飲まないほうがいいと言われてヤメました。

22:00 消灯。ベッドの頭の上の壁から生えているライトが、昭和ぽくてすごくいいデザインなんです。電気のカサのラインが絶妙。ひとつ欲しい。どこかに余ってないかしら。
そのライトの下で週刊文春でも読んで寝ます。ユニクロ潜入ルポが面白いです。おやすみなさい。