【痛風・結石の合併】ESWL入院 3回目-①〜いつも通り、砕いてもらいます

体外衝撃波結石破砕術=ESWL・第3弾でございます。そろそろ砕けてください。お願いしますよホント…

ESWLで入院は、丁寧なのか、大げさなのか

10:00 入院手続き。今日はすいています。同じ病院でも、外来で来るときと、入院で来るときとでは、なんとなく心持ちが違います。なぜでしょう? 両方ともアウェーには違いないのですが。

いつもと同じように受付を済ませて、薬剤師さんからの確認を受けます。薬のアレルギー、アルコール消毒のかぶれ、市販薬、サプリメント服用の有無など。常飲している尿酸値を下げる痛風の薬、トピロリックを預けます。いつもここで一度預けて、その日の夕方には手元へ戻ってくるのですが、いちいち預ける意味は、何なのでしょう? ちゃんと聞いておけばよかった。

10:20 コンビニで水を買って、病棟へ上がります。いつも通り階段で。着いた、と思ってナースステーションへ行くと、1階間違えていました。こんなところにも油断が見られます。先行き不安です。気を引き締めておかないと。

1つ上がって、いつものナースステーションにたどり着きました。病室の準備がまだということで、談話室でしばし待機。と思いきや、レントゲンを撮ってこいとのことで、荷物を預けて撮りに向かいます。

10:40 レントゲンを撮り終えて、談話室へ戻ります。退院された方が置いていったのでしょうか、雑誌が増えています。パラパラめくりながら、トランプさんの評価って異様に低いなあ、なんて思っていると、看護師さんが来て身長、体重、血圧測定です。数値はいつもとあまり変わりません。病室へ移ります。

11:00 看護師さんから治療の流れの説明を受けます。前と同じだろうと思っていたら、ひとつ違ってました。

ここの病院では、ESWL術後は3時間ベッド上で安静、となっています。つまりベッドから出るな、立って歩くなということで、トイレに行くにも車椅子に乗り、看護師さんに押してもらわないとダメでした。それが、トイレへは自力で歩いて行ってかまわない、と変更されていました。
腎臓には血管が集まっていて、出血のリスクが高い臓器なのだそうです。体外衝撃波結石破砕術=ESWLがいかに腎臓に負担が少ない手術だとしても、大きい出血のリスクはあって、そのリスクを減らすための車椅子でした。しかし、病室からトイレまでの短い距離で、出血リスクが著しく上がることもあるまい、と改められたようです。
看護師さんの手間は減るし、患者にとっても自由度が増すのはありがたいことです。トイレのたびに看護師さんを呼ぶのは気が引けるので、私は前回、前々回と、水を飲むのを控えて、歩ける時間になるまでトイレは我慢していました。
病院によっては日帰りでESWLを行うところもあるようです。そういう病院ではいちいち車椅子に乗ったりはしないでしょう。1泊入院と比べて、どちらが良いのか、私にはわかりません。結局は、それぞれネットなどで情報を集めて、自分にあった治療方針の病院を選べ、ということでしょうか。ちなみに私はここの病棟は気に入っています。

11:45 看護師さんから抗生剤セフジニルカプセル100mgを3日分渡されます。食事量のチェックシートもいつも通り。検査着に着替えます。これは前々回のと同じタテジマで、サイズ感も良く、満足です。

11:50 昼食時間ですが、私は食べられません。

あなたは初めて刺したとき、怖いと思いましたか?

12:15 痛み止めの座薬。

12:40 点滴を付けます。新人看護師さんが付けてくれるというのですが、なんと初めてだそうです。正直少しビビります。なぜ私なのかというと、血管のイキがいいからだそうです。なるほど、そういう評価を得ていたとは知りませんでした。光栄なことです。ぜひやってもらいましょう。

まず、刺す場所を決めます。いつもここに刺してましたよ、と左腕を差し出します。どこに刺してもいいですよと右腕も出してみせますが、いつもの左腕になります。腕をゴムでキュッと縛り、浮き出た血管を確認します。いけそうです。アルコール消毒の前に、かぶれたことはないかの確認をちゃんとします。先輩さんが横で見守る中、点滴の針を血管に当ててみます。そこに刺すンですね。息の詰まる瞬間。恐る恐る、慎重に、刺す。グイッ、グイッ。本来なら針の根元まで差し込みますが、慎重すぎるのか、ためらいがあるのか刺しきれません。先輩さんが奥まで差し込めと言いますが、入りにくいと新人さん。思ったよりいい血管ではなかったか? 私はコトの次第を無言で見守りますが、心の中では、思い切っていけ!遠慮なく刺せ! と叫んでいます。映画なんかで、敵を羽交い締めにして、刺せ!俺もろとも刺せ! と主人公に向かって叫ぶ、あんな感じ。そうこうしている内にも刺した針からは血が溢れ出てきます。結構な流血沙汰です。そうか、こんなことになるのか。ともかく落ち着いていきましょう。血を拭き取りつつ、おっかなびっくり、じわじわ差し込んでいきます。なんとか根元まで差し込んだ時、あたりは血の海に…というのは嘘で、小さじ半分くらいでしょうか? 血が流れ続ける針に管を接続、生理食塩水を注入、血を押し戻します。この辺の半分は先輩さんが。針の部分をシールで腕に固定して、点滴バッグにつなげて終了。なんだかいつもより達成感があります。

痛くなかったかと恐縮の新人さん。いえ、全然。むしろ不思議と、いつもより痛みは感じませんでした。つまり天性の才能を持っておられるようです。今後とも、その才能に磨きをかけていってもらいたいものです。練習台くらいには、いつでもなってみせます。その程度のことで、看護師の皆さんへの御恩返しになるとは思いませんが。

13:00 ESWL室に入ります。いつものように、仰向けに寝て、位置あわせに15分。そういえば、いつもの音楽がかかっていません。今日はかけないのですか? と聞くと、今からかけるとこ、と技師さん。いつも通りのオルゴールが鳴ってるような音楽。別のタイプはないのでしょうか。音楽をかけるのはつまり、リラックス効果のためですか? と聞くと、そうだ、とのこと。

準備も整い、パチン、パチンと衝撃波を打ち始めます。前回は、体の中の尿管ステントに響いたのか、やや痛かったのですが、今回はそうでもありません。なぜかはわかりません。背中の、輪ゴムでぴちぴち弾かれるような感じは同じです。
出力が高まるにつれて、ときおりイテッ、イテッとなりますが、前のように、止めて欲しいほどの痛みではありません。
天井を見上げていると、向かって右側の蛍光灯が点いていません。切れているのか、わざと点けていないのか。前はどうだったかな…記憶がありません。眠くなってきます。以降、ウトウトしてたらパチン!と起こされるを繰り返し、約1時間、4,000発で終了。看護師さんが迎えに来てくださり、車椅子で病棟へ戻ります。

14:30 点滴を付け替えます。ソリューゲンG注500mL。体温と血圧。ESWL室に限らず、手術室とか、処置室とか、決まって優しい音楽がかかっているが、リクエストはきいてくれないのか、デスメタルかけたらどうなるのか、などと、どうでもいいことを看護師さんと話していたら、血圧が異常に高かったので、あとで測り直すことになりました。

14:45 薬剤師さんが来られて薬の説明。前回までは午前中に来ておられたのが、シフトが変わったのでしょうか。いつもと同じなので、特別な注意点はありません。わざわざ来て説明するのが決まりなのでしょうが、前と同じなら、手間でしょうし、省略してもいいと思うのですが。

15:00 師長さんが、新たにこの病棟に入った新人看護師さんたちを引き連れて、挨拶回りをしておられました。私を含め、入院患者ひとりひとりに、ご苦労様です。明日の朝の私の採血は、ここにいる新人さんのどなたかがされるわけですね? と聞くと、いや、そんなことはない、と。そうですか。せっかくだから練習台に使ってくださればいいものを。

15:15 歩いてトイレに行きます。やや血の色が濃いですが、いつも通りなら3度目くらいには普通の色に戻るはず。砕けた砂粒状の結石がいくつか。

16:40 血圧を測り直します。普通レベルに下がっていたので、この数値を採用。点滴も終わっていたのではずします。せっかく苦労して刺したのに、もったいないなあ。

16:50 排尿。点滴の色なのか黄色がちで、やや赤が混じります。石は出ません。

17:20 排尿。赤みはほぼなくなり、石はなし。

17:40 夕食。豚肉ではありませんでした。とうとう食べられずじまい。今回が最後の入院だとして。

もう二度と、ここには戻ってこれないかもしれません

18:00 医師から、何もなければ明日退院、と。

18:10 排尿。石あり。

20:10 検温。

21:20 排尿。黄色が濃い。石は細いのがいくつか。

22:00 排尿。ちょっと大きめの石が出ます。今回は、いつもよりたくさん出てきます。よく砕けたということでしょうか。消灯。