しかし、腎臓の左右両方に結石ができるのが、こんなにメンドクサイものとは知りませんでした。
ESWL、あまり砕けてない…
左腎臓の経皮的結石除去術(PNL)の後、右腎臓の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行って2週間、今日は右腎臓の結石がちゃんと砕けているかどうか、そのESWLの成果を確認します。
今日に至るまでに石は尿と一緒にちょくちょく出ていた気がします。気がする、というのは目視できたのがゴマ粒大のひとつだけだったからです。あとは膀胱にちょんちょん何かが当たるので、それが石なんだろうな、という感覚しかありませんでした。排尿すればその感覚はなくなるので、つまり石が尿と一緒に出ていったということでしょう。でもその感覚は、今体に入っている尿管ステントが膀胱に当たっていただけで、出ていた石はもっと少ないのかもしれません。
病院でレントゲンを撮って見てみると…ビミョーな感じです。砕きたかった結石がそれほど砕けていないのです。とほほ。
ESWLで砕きたかったのは、ちょっと前まで尿管を塞いでいた大きい結石です。今はステントで押し上げられて腎臓の中に留まっているのですが、パチン、パチンとしつこく衝撃波を当てたのに、2〜3割小さくなった程度でした。大きすぎたのか、それとも固すぎたのか。
でも一見砕けていないように見えても、実は砕けていることがあるそうです。砕けた破片が腎臓内で動いていない場合、レントゲンではひとつの塊に見えてしまうからです。
…しかし2週間も経って、細かく砕けた石が微動だにしないことってあるのかしら? …いや、あるのです。プロがそう言うのですから。
次もESWLを続けるかTULに切り替えるか
砕けている可能性もある、ということを踏まえて次はどうするのかを決めます。素人目には、あと1回衝撃波ESWLを行うだけで、あのでかい結石が砕け散るとはとても思えません。ならば内視鏡を尿道から突っ込んでレーザーで結石を砕く「径尿道的結石除去術(TUL)」を行って、一気にカタを付けるのもアリです。これは前回も考えたことです。ただビビリの私は痛くて体に負担のかかることはできるだけしたくありません。怖いので。それでESWLを選んだのです。
しかし現状で砕けているのなら、次回もういちど衝撃波ESWLを行えば、全部いけちゃうかもしれません。さらに今砕けていなくても次は砕けるかもしれません。やってみなければ分からないのです。
医師はどちらもアリだがどうする? と選択を迫ります。やはり最終的には患者の判断です。今日気付きましたが、そのレベルのことを患者が決めるのは当然のことなんですね。私は医師が最適解を示してくれるものとばかり思っていましたが、なんでも医師に判断をお願いしていたらリスクで商売が成り立ちません。
もう一度衝撃波ESWLをお願いしました。それで全部砕けたならラッキー。あまり砕けなくて先が見えないようならTULに変更です。おそらくそうなるでしょう。やってみないことにはわかりませんが。
後悔は先に立ちませんし、未来はなかなか予測できません。最初から私がTULを選択していたら、今頃スッキリ終わっていたはずですが、仕方ありません。すべて私がビビリのせいです。
もともと衝撃波ESWLは最低2回はかかる、というお話でした。もちろん、もっとかかる可能性も聞いていましたが、まあ2回で済むだろう…という油断、というか願望が私の中にあったことは確かです。その結果がこれです。毎回自分の甘さには呆れます。
今、右の腎臓機能はステントのおかげもあって正常なので、左腎臓のときみたいに慌てて結石を取る必要はありません。でも悠長に治療を長引かせる訳にもいきません。命に値段は付けられませんが、今後は回数が少なくて済む方優先です。もうビビってられません。とほほ。