《痛風外来》02〜まさかの尿路結石

CTスキャナ

2度目の痛風外来です。ひと月ぶりです。前回以来少々お酒はひかえたものの、特に何もせずこの日をむかえました。前と同じく尿検査と血液検査ですが、もうひとつ今回は体験したことのない検査を受けることになっています。

CTスキャンです。

なんだ普通…と皆さん思われるでしょうが、私にとっては初めてなので、不謹慎?ながら少し楽しみです。

痛風の検査でCTが登場するのが普通なのかどうか私はよく知りませんが、理由は腎臓の状態を見るためということです。私の場合は痛風の前から腎臓に結石があったので、まあ一応念のため、といったところなのでしょう。

実際体験してみると…あっさり終わりました。なんだかものたりません。
仰向けになって息を吸って、とめます。どのタイミングで吐いたらいいのかよくわからないままでいると、上にPHILIPSのロゴが見えて、ああフィリップスっていろいろ作ってるンだなあ、うちには電気カミソリがあるなあ、このまま呼吸しないと苦しいなあ、よしもう息吐いてみようかなと思っているうちに終わりました。
昨今あたり前のように行われるCT検査ですが、体を切りもせずに中身を見ることができるのは、やはりすごいです。

2〜3年前になりますが、他の病院でエコーとかいう機器で結石の状態を診てもらったことがあります。そのときは、ほらここにありますね〜程度しか言われず特になにもなかったので、今回のもちょっとしたイベントで大したことはなかろう、とタカをくくっておりました。そしたらなんと。

「あ、これ、けっこう大きいわ」

私の体の輪切り画像を前に、先生はおっしゃいました。石が尿管をふさいでいたのです。左右の腎臓2つとも。え、えぇ…

「痛風も治療せにゃあいかんけども、こっちが先かな!」

と先生は他の結石に強い病院への紹介状を書いて下さいました。まず結石をどうにかして、その方針がきまってから痛風の治療をしよう、と。

楽観ムード一転、あたりには暗い重い空気が…というと言いすぎですが、意外な展開ではありました。
「痛風・高尿酸血症の合併症①」にもまとめましたが、痛風で結石を併発することは、ままあるようです。血液中の尿酸濃度があがって尿酸が結晶化し、それが腎臓にたまって結石をつくる、というふうに。
今回はそれを見越してのCTスキャンであったわけです。元から結石があったとはいえ、尿酸がそれを悪化させているのではないかとみた先生のカン、というか洞察力、というか診察力はすごいです。やはりプロはちがう、と感服した次第です。

次は他の病院で結石の検査となりました。痛い治療でなければいいのですが。「楽しみです」とかもう言えません。なんだかバチでも当たった気分です。ここも痛風日記じゃなくて結石日記に変更です。

あ、尿酸値は前回の7.8から7.2に下がりました。よかったです。

…少し重い気分で一句

楽しさ+ 苦しさー コミで0

(あまり調子に乗らないようにします)