6:00 起床。昨晩の痛みはない。よかった。
6:50 検温。平熱に下がっています。背中から何やら尿がもれているらしく、ガーゼを変えてくださる。
7:45 朝食。醤油が付いていて、何にかけるかよくわからなかったのでハッシュドポテトにかけてみる。ややミスマッチ。
8:30 回診。痛みと微熱があったものの、まあ大丈夫だろうということなのか、背中から生えてる管を抜くことになりました。
9:30 管を抜きます。病室に医師がひとりで来て行います。ナルホドここでするのか。看護師さんもいないのか。思いの外簡単です。まずガーゼをはずします。そして管を固定しているテーピングをべりべりはがします。管は体と固定するために縫ってあったらしく、糸をちょんちょん切ります。糸を引っ張られてわずかにチクリとします。管を抜きます。痛いというか気持ち悪いかも、と言われましたが何にも感じませんでした。え、もう?と言う間もなく。どうやらそこだけは鈍感なようです。
手術後いつ背中の管を抜くか、そのタイミングは「いつでもいいっちゃあいい」らしいです。ぶっちゃけですね。ちゃんと尿が流れているのが確認できればそれでいいみたい。逆に長く管を入れておくと感染症をおこすリスクが高くなるらしいです。なるほど。
背中の穴は縫ったりせずに、そのまま自然に閉じるのを待つそう。閉じるまでは今まで通り尿が出てくるので、ガーゼを当てて、ときどき交換しないとダメらしいです。でないと染み出して衣服を濡らすそう。ガーゼの上からキュッと固めにテーピングしてもらいます。
結局、背中から管が生えた様子を自分で見ることはありませんでした。鏡もないので。抜いた管を見ると、素材はふにゃっと柔らかそうで、色は薄い緑、太さは2〜3mm?くらいでしょうか。先が少し膨らんでいます。
手術は今回1度で済みましたが、2度になっていたらこれに内視鏡突っ込んだのでしょうか?管を抜いてから入れるのかな?よくわかりません。
明日は様子を見て、あさって退院できそうです。体から生えていたヒモがすべてなくなって、さすがに開放感あります。6日ぶりです。
あれ?でも点滴針は左腕に刺さったままですが?
10:40 検温。血圧。看護師さんが空いた点滴台を持って行こうとするので、さりげなく左腕に残された点滴針を示してみます。しまった、という一瞬の表情を私は見逃しません。いや〜ですよね〜てへへ〜と、抜いてくださいました。これで完全にヒモなしです。点滴台よサヨウナラ。
12:00 昼食。点滴台がなくなって両手が空いたので、自分で取りに行きます。カレーだ。中に牛肉が入ってました。鳥以外の肉は初めてです。
12:10 なんとなく背中が冷たくて、たらりとした感覚が…しまったと思った時にはもうTシャツがびしょぬれでした。カレー食ってる場合ではありません。ズボンもパンツもぬれてました。ガーゼ付け替えです。
ところで…日夜食事を作ってくださるのは「栄養課」のみなさんです。食事のトレーに紙が乗っていて、何かと思えば食事内容のリクエスト用紙でした。何種類かから選べるようです。芸が細かいです。長く入院されておられる方には喜ばれるかと思います。最初そのリクエスト用紙がアンケートに見えたので、それならこんな苦情を書けたのに残念です。
『病院食は味気ない。塩気はなく味薄く、量も薄い。カロリーは抑えてあるだろうが食べる気も起きず、どっちにしろ痩せる。メリットといえばそこだけで、入院中の苦行のひとつである。私はどこかでそう読んだしそう聞いた。そういうものと思っていた。
だがそれは間違いであった。おいしいじゃないか。
バランスのとれた食材による豊富なメニューとマイルドな味付け、野菜も小さく切って食べやすく、全てに火が通してある。病人にとってその心遣いは嬉しいものである。
ただ、中には美味くない、口に合わないと批判する者もあるようだ。グルメな方もいらっしゃるだろう。仕方ない。そういう方は無理して食べず、ご自身が望むちゃんとした高級な仕出し弁当でもお取りになればいかがか。誰も止めはしない。
私は栄養士の管理のもと日々励まれる栄養課を断然支持する。患者の体を治すための病院で、なくてはならない人たちである。それを批判するものは、物ごとの本質を見極める目も、味を判断する舌も持ち合わせてはいないのだ。
世界を巡り、多くの食材を口にし、わずかではあるが食を知るものとして私はそう断言する。
私は栄養課に対して今日もこう言うだろう。ごちそうさまでした。でもちょっとごはんが多いです』
14:00 トイレにしゃがんでがんばっていると、背中からじゅるじゅるっ…ふき出てきた!いかん!そこに連動していたとは!しかし立ち上がろうにも中途半端で気持ち悪いし、背中から出てくるのも気持ち悪い。どうすりゃいいんだ。とにかく終わらせて、担当氏をつかまえます。背中のガーゼをはずし、強固に貼り替えてくださいました。しかし驚きです。力の入れ具合で妙なところに作用が及ぶものです。背中の管が付いていたときも出ていたのでしょう。でも、背中からおしっこが出るって、何か変な生き物ですね。
ちなみに私は世界を巡ったことはありません。
17:00 排尿したあと、腎臓辺りに鈍い痛みがぶり返す。昨日と同じパターンか?昨日は腰の側が痛んだが、今日のはおなか側が痛む。
17:30 痛みは徐々に治まった。
17:40 夕食。
17:45 医師から説明。排尿時の痛みはおそらく左に入れたステントのせいだろう、と。え?左にもステント入ってるんですか?確かに手術後ステントを入れることがあるとネットで読んだ記憶はありますが、確認してませんでした。ステント入れると石が出やすくなるのかな?ちなみに右に入れたステントより柔らかいやつだそうです。明日血液検査をして、問題なければ明後日退院。
21:00 少し痛くなってくる。念のため痛み止めをもらっておきます。
22:00 消灯。痛みが増す。治まるのを期待して横になります。
22:30 ダメだ痛い。痛み止めを飲みます。トイレで尿とともに大きな血の塊が出て驚く。排尿していると、尿道がピタッと塞がれた感覚があり、尿が突然止まります。エッ!? とその間2〜3秒。尿の圧力で何かがぐうっと押されてにゅるんと出てきたのが血の塊でした。ギョッとします。通称レバーと言うそうです。確かに見た目レバーです。背中に管が付いていたときも、管の中にでっかい赤いほこりの塊みたいなのがありましたが、それが尿道へ回ってきたのでしょう。3回水を流してやっと流れます。もう病室へ戻って寝ます。膀胱につんつん当たるのは右のステントか左のステントか。しかし腎臓〜尿管あたりが痛い。ステントを入れたときなんかよりも弱いですが、痛いのは痛い。痛みが持続するのが辛い。