痛風の発作が起きるときは、その基礎に必ず「高尿酸血症」という病態が存在しています。
高尿酸血症とは生活習慣病のひとつで、尿酸値が7.0mg/dL以上のことをいいます。これが長期間つづくと痛風になるリスクが高まります。
高尿酸血症という病気は痛風をおこすとともに、ほかにもいくつかの合併症をもたらします。
高尿酸血症はしずかにジワジワと進行します。以前は高尿酸血症から痛風、そして腎臓障害へと進み、腎不全、尿毒症と死に至ることも少なくありませんでした。しかし近年では薬物治療が進んで重い病状になることは少なくなっています。
ただ、高尿酸血症は他の生活習慣病と影響しあって、それぞれの病状を悪化させる合併症を生むことがあるので、十分な注意が必要です。健康診断での尿酸値のチェックはぜひ欠かさないようにしましょう。
ここからは、
・痛風の基礎疾患・高尿酸血症の進行
・痛風・高尿酸血症の合併症①〜尿酸の増加が原因でおこる病気
・痛風・高尿酸血症の合併症②〜生活習慣病がたがいに悪影響をおよぼす
・痛風・高尿酸血症の合併症③〜命に関わる血管の障害
と、高尿酸血症のことをまとめてみたいと思います。
痛風・高尿酸血症の合併症①
痛風・高尿酸血症の合併症 〜 尿酸がひきおこすもの
痛風のベースにある高尿酸血症は、尿酸値が7.0mg/dL以上のことをいいます。尿酸...