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痛風発作がおこりやすい体の場所・おこりやすい時間帯
すべてが科学的に証明されているわけではない、とうことですが、痛風がおきやすい条件というものがいくつかあるので、以下にまとめてみます。
痛風発作がおこりやすい体の場所
はじめての痛風は約7割が足の親指の付け根におこる
はじめての痛風発作では、約7割が足の親指の付け根(第1中足趾節〈=MTP〉関節 だいいち ちゅうそくしせつ かんせつ)におこります。その理由ははっきりしていませんが、まず痛風がおきやすい場所の特徴として、
・体温が低い
・酸性度が強い
・たんぱく質が少ない
・よく動かす
・負担がかかりやすい
ということがあります。つまり痛風は関節におこりやすいということを示しています。
痛風の原因となる尿酸塩結晶は、からだのどこにでも沈着するのですが、上記の特徴にもあるように体温が低くなる関節によく沈着します。とくに足親指の付け根は心臓から遠く、血流が弱くなり体温が低くなるので、より尿酸がとけにくくなって結晶化が進み、沈着しやすくなります。
そして足親指の付け根あたりは歩行するにも体重がかかり、負担が大きい場所です。そういった物理的な刺激が多い場所では、沈着した尿酸塩結晶がはがれやすくなり、痛風が発症しやすくなるとみられています。
痛風は約9割がひざから下の関節におこる
そのほか痛風がおきやすい場所は、親指以外の足の付け根、かかと、くるぶし、足の甲、アキレス腱の周囲、ひざなどです。これらの関節も体温が低く、負荷がかかりやすいので、足親指の付け根と同じ理由で痛風がおきやすくなります。痛風は約9割がこれら膝から下の関節におこります。
それ以外には、まれに手指、手首、ひじ、肩など上半身にもおこることもあります。
痛風は、ほぼ1ヶ所のみにおこる
痛風の多くは1回の発作で1ヶ所にしかおこりません。痛風が進んで慢性化した場合には複数同時におこることがありますが、それ以外での複数の発症は非常にまれです。おこったとしても4ヶ所以上になることはまずありません。
ちなみに痛風と間違えやすい病気のひとつに「関節リウマチ」があります。これは痛風と違い、2ヶ所以上の関節が同時に痛み出し、左右対称の関節が痛むこともあります。
痛風発作がおこりやすい時間帯
痛風は夜中、もしくは明け方におこりやすいといわれています。それは、就寝中は副交感神経が働いて、血圧が下がって血流が悪くなることや、体温が下がることから、尿酸塩結晶ができやすくなるからだと考えられています。