尿酸の増加→高尿酸血症→痛風!
痛風の原因は「尿酸」にあります。 …繰り返します。
体内の尿酸という物質が増えすぎると「高尿酸血症」といわれる状態になります。それが長期間つづくと痛風がおこります。
血液中の尿酸の濃度を「尿酸値」といって、健康診断などの血液検査で確認できます。
つまり痛風対策は、
これが大テーマとなります。
…ちなみに尿酸は、尿が酸性になっていることではなくて、ちゃんとしたひとつの物質です。なぜそんな間違いそうな名前を付けたかは…「尿酸の歴史」でも調べないとわかりません。今は調べようと思っていません。「痛風の歴史」の項で懲りました。
痛風になるまでの流れ
痛風がおきるまでをざっくりまとめますと、
02. 尿酸値が7.0mg/dLを超える=「高尿酸血症」
03. 尿酸が結晶化して尿酸塩になる
04. 尿酸塩が関節に溜まる
05. ちょっとずつ溜まり続ける
06. 数ヶ月〜数年…
07. 溜まった尿酸塩がはがれ落ちる
08. 白血球が異物とみて攻撃!
09. 痛風発作!!
10. イタイッ!!!
と、こんな感じです。
痛風のベースは「高尿酸血症」
上にも書きましたが、痛風のベースには「高尿酸血症」という病態があります。
尿酸値の数値が7.0mg/dL以上の状態が高尿酸血症です。健康診断などの血液検査でわかります。
高尿酸血症はすでに立派な病気です。でも自覚症状がないので、病気と言われてもピンと来ません。痛風になってびっくりして初めて意識する人が多いのではないでしょうか。私みたいに。
高尿酸血症は痛風だけでなく、放置すると重い合併症を引き起こす油断できない病気です。それについてはあとでまとめたいと思います。
高尿酸血症・痛風は生活習慣病
「生活習慣病」とはウィキペディアによると、
糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称である。
とあります。
高尿酸血症・痛風は食習慣、飲酒、運動不足など生活習慣の影響を大きくうける生活習慣病です。でも、例えば生活習慣の何がどう作用して尿酸が増えるのでしょうか?
次の「食品中のプリン体は尿酸値に影響しない」からそれらを順番に調べていきたいと思います。
その前に一句。
(トゲトゲが刺さって痛いわけではないようです)
※アイキャッチ尿酸塩結晶画像は KYchem 様を参照させていただきました。
【参考】
『患者のための最新医学 痛風・高尿酸血症』(日高雄二 監修/高橋書店/2014年)
『ウルトラ図解 高尿酸血症・痛風』(細谷龍男 監修/法研/2015年)